人を測るものさし
人を測るものさしがあります。
例えば、偏差値です。
これはとても便利です。
順位をつけることができるからです。
しかし、人の価値は偏差値だけでは測りきれません。
そこで心の知能指数と呼ばれているEQを使いましょう。
これでものさしは2つになりました。
でも、まだ足りません。
例えば、歌が上手な人がいたとします。
カラオケの採点機能を使いましょう。
ものさしは3つになりました。
心に響く歌を歌える人がいます。
1000人の人を連れてきて、何人感動するかで決めましょう。
いやいや。日本人に響くだけでは不十分。よしでは、外国人も呼びましょう。
おっと、地球には人類だけじゃないですよ。
知能の高い動物ならば、感動だってするかもしれない。
よしきた、チンパンジーを連れてきましょう。
そのものさし、…いる?
結局、ものさしは便利風(あくまで風)だから使うのです。
大切だから使うとは限りません。
意味があるから使うこともあれば、意味をつけるために使うこともあります。
また、ものさしの数は増えれば増えるほど、全員が平均値に近づくんだと思います。
あのものさしでは低いけど、このものさしでは高い、がちょうど平均になるのではないかなと。
心の中に、どれだけものさしを持てるか。
そういうところに、人の価値があるのかもしれません。
だって、数多くのものさしを持っていれば、劣等感も優越感も感じないはずですから。
今日の仮説・叩き台
『ものさしで測るのは本当の価値ではない。便宜的に利用されているだけ。』
『多くのものさしを持てば、きっとみんなだいたい平均点。』
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