有料の物質と無料のデータ
今後、世界は『現実』と『VR(ヴァーチャルリアリティ)』の多重構造になっていきます。
『現実』の世界は存在するし、同時に『VR』の世界も存在します。
今、VRの世界に接続する主なインターフェース(入出力機器)は、スマホでしょう。
(これは、あくまでディスプレイのみですが)
近い将来、ゲーム機がその先陣を切り、そして、より家電化した機器が増えていくと思います。
より家電化したものの例としては、マッサージ器のようなものになるかと思います。
そのマッサージ器では、圧力によって触覚を再現します。
味覚や嗅覚に働きかける機器も存在していくことになるでしょう。
未来型マッサージ器をはじめ、これらの機器は当然有料です。
嗅覚を刺激する匂いの素(CMYKのプリンタインクのようなもの)も有料でしょう。
一方で、匂いの設計図は無料になると思います。
デジタルデータなので、無限にコピーが可能になるためです。
無限にコピーできるものには値段がつかなくなります。
ちょっと嫌な話をすれば、人間のDNAだってデータ化しちゃえば無料です。
(アクセス権の有無は設定されるでしょうけれども)
だから、遠隔地でSEXすることはもちろん。
遠隔地で受精することも可能になると思います。
そんな未来が実はもう、ほんのちょっと先の話になっているのだと思っています。
今日の仮説・叩き台
『物質は有料である。』
『データは無料である。』
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