人はなぜ笑うのか
「想定の少し外、驚く一歩手前で笑う」とよく聞きます。
「こうなるんだろうなぁ」って思いながら見ていて、裏切られた時ってことですね。
で、この裏切りも、唐突すぎると驚いてしまうので、その少し手前に着地させると笑う。
「こんなもんうまいわけないじゃないか」と言っておいて「うまい!」と言うパターンというのは、まさにこれですね。
(とはいえ、これはもはやお約束としての笑いが強いですけど)
アメリカンジョークで一旦驚かせておいて、安堵できるような一言を添えて笑いに変えるってパターンも多いような気がします。
もしくは、「普通、そんなこと言わない」って思うことを言われると笑います。
だから、差別的発言で笑ってしまうのは、「差別的思考だから」とは限らないということです。
差別的発言だと認識した上で、怒りまでは持っていない人が笑うのです。
また、笑うとストレス発散になります。
ジェットコースターから降りた後とかって、笑けてくるじゃないですか。
あれは、乗るまでのドキドキ感。
そして、乗っている時の恐怖感。
そこから、開放された時の安堵感。
これをアドラー心理学的(そういうのがあるんです)に考えると。
人は、ストレスを発散するために笑う、ということになります。
これがお笑いの人がよくいう緩急というやつでしょう。
そう考えると人間がどういったタイミングで笑うかというと
「ストレスを感じて、そこから脱力した時」
なんだろうなと思います。
今日の仮説・叩き台
『差別的発言で笑う人が差別的思考を持っているとは限らない。』
『ストレスを感じて、そこから脱力した時、人は笑う。』
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