ノリと執念
今のメインの職業はシステムエンジニアなんです。
まぁ、なんというか、この職業、嫌いじゃないなと思います。
好きかと言われると微妙なんですけどね。
この職業の人達、たぶん変なんですよ。
例えば、バグって言葉、聞いたことあるでしょ?
あれって、虫って意味なんですけど。
なんで、虫って言うかというと。
昔のコンピュータって、体育館くらい広さのところにでーんと置いてたらしいんです。
で、あるとき、コンピュータが止まってしまったと。
なんでかなって思って原因を調べてみたら、虫が迷い込んでて、そいつのせいで壊れてたわけで。
それ以降、コンピュータが止まってしまうような原因のことを「バグ」って呼ぶようになったそうです。
へぇ、って感じではあるんですが。
同時に「なんじゃそりゃ」とも思うわけです。
なんか、そのノリの感じが、システムエンジニアっぽいなと思うんです。
で。こんな風にノリで行動したり、決めたりする割に、執念深いんです。
というか、システムを実際に動かすのって、ものすごく根気のいる作業なんです。
ほんと、バカみたいに。
何度も挫けそうになるしね。
だから、執念深くないとシステムって完成しないんですよ。
ちょっと出口や、道順を間違えると、とてもとても長い迷路に迷い込みます。
冗談じゃなく死にかけるくらい迷います。
このような終わらない仕事のことをデスマーチと言います。
死の行進ですね。
なんて名前をつけるのだと。
(これもまたシステエンジニアっぽいです。)
もちろん、ノリと執念以外にも、業務を完遂するためには大事なことってあるんです。
でも、システムエンジニア イズムみたいなのを言わなくちゃいけないとすれば、ノリと執念だろうとなと思います。