モデル化する意味
先日のエントリ『「売れる」ためにすべきこと』では、「売れる」ということをモデル化しました。
ただ、読んだ方の中には「こんな分かりきったことを言って何の意味があるんだ」と、言っている方もいらっしゃるような気がしました。(妄想)
なので、お答えしましょう。
あ、ちなみに。
「こんな分かりきったことを言って何の意味があるんだ」は、揶揄する言葉のようですが、モデル化したものに関する評価としては、かなりの褒め言葉です。
では。説明を始めます。
例えば、自分が住んでいる街。
街の全体像をなんとなく理解しているような気持ちにはなりますが、本当はそこまで把握しきれていないものです。
なんとなく印象的な道や風景を覚えているだけなのです。
では、もしも街が模型になっていたらどうでしょう。
普段通っている道も、立体的に表現されているし、見た目もほぼそのまま。
細かい部分は省かれているけれど、全体像を捉えるには十分。
この模型がモデルです。
プラモデルのモデルってそういう意味です。
複雑で分かっているような気持ちになっているものをモデル化すると。
大切なことをきちんと掴むことが出来るのです。
ちなみに。
何でもかんでも省略すれば、モデル化できるわけではありません。
本質的な部分は、絶対に省略してはいけません。
一方でどんなに重要でも、本質に関係ない部分は省略しなくてはいけません。
ちょー難しいんです。
例えば、数学の問題で「お兄さんは毎分80m進みます」というのも省略されてます。そんなにピッタリ歩けません。
例えば、物理の問題で「ただし摩擦は0とする」もそうです。重要だけど、本質には関係ないから省くのです。
なので、「こんな分かりきったことを言って何の意味があるんだ」というのは、過不足なくモデル化できているという意味になるので、褒め言葉なのです。
余談ですが。
「売れる」のモデル化で大変だったことを書いちゃいます。
もともとは普通のお店について、モデル化していました。
その中で「お客さんを増やす」のと「メディアに取り上げられる」のはどちらが重要か?
ということを延々と悩んでいたのです。
まったく逆の二者択一の問題にしていました。
しかし、「権威力」「推薦力」「購買力」というパラメータを見つけたことによって、どちらも同じ行動を取るのだということに気づけました。
つまり、「権威に推薦してもらうように行動する」ということを明確にしました。(異なるのはアプローチの仕方)
いかがでしょうか?
なんとなくメリットは掴めましたでしょうか?
あ、ちなみに。
このモデル化という作業は、システムエンジニアはそれなりに行う作業ですが。
正直、なかなか難しい作業です。
多くの知識に裏打ちされたセンスが必要になります。
気になる方や、お前ごときがなんぼのもんじゃいと思う方は、是非ともチャレンジしてみてください。
最初は結構つまづくと思いますよ。